Docker入門

Docker入門

発売日: 2016年12月20日
出版: ソーテック社
著者: 末安 泰三

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本書「はじめに」より

本書は「Docker」(ドッカー)というオープンソースソフトウエアの解説書です。Dockerは、2013年の登場当初からアプリケーション開発者やサーバー管理者などの注目を集めている話題のソフトウエアです。まだ新しいソフトウエアですが、グーグルやマイクロソフト、IBMといった名だたる企業が、自社サービスの運用・構築に活用したり、自社製品でのDockerサポートを表明したりしており、すでに大きな影響を与え始めています。

Dockerが注目される理由の1つは、OSの設定やインストールされているソフトウエアに影響されずに、さまざまなホスト上でアプリケーションを「設定を変えずにそのまま」実行できるからです。Dockerでは、アプリケーションの実行に必要なソフトウエアやデータを一つのイメージにまとめ、そのイメージから生成した「コンテナ」と呼ばれるソフトウエア的な隔離環境でアプリケーションを実行します。コンテナは外部と切り離されているため、アプリケーションは常にイメージの製作者が意図した通りに動作します。これは、開発環境と本番環境の違いに泣かされることが多いアプリケーション開発者や、アプリケーションの配備に伴う設定変更などの作業に追われるサーバー管理者にとって魅力的な特徴です。

PCのハードウエア環境を疑似的に作り出す仮想化ソフトでも似たようなことはできます。ゲストOSとアプリケーションをまとめた仮想イメージを作成しておけば、同じ仮想化ソフトがある環境で、それを同じように稼働させられます。しかしDockerではゲストOSは必ずしも必要ではありません。イメージには、アプリケーションの実行に最低限必要なライブラリやデータさえあれば十分です。そのため一般的な仮想化ソフトに比べると、イメージのサイズを小さくできますし、実行に際してのCPUやメモリーなどの資源の消費も抑えられます。

アプリケーション実行基盤としてこうした優れた特徴を持つDockerは、今後さらに普及が進むと筆者は考えています。アプリケーション開発者やサーバー管理者にとどまらず、一般のユーザーがDockerを使うようになる日も近いのではないでしょうか。実際、サーバー系を中心に、配布形態としてDockerのイメージを採用するアプリケーションも増え始めています。
そうした状況に備えて本書では、「すぐにDockerを使いたい」という方に役立つように、Dockerを「どう動かすのか」「どのように設定するのか」についてできるだけポイントを絞って具体的な解説をするよう心がけました。インストール方法の紹介についても力を入れています。本書の内容を実際に試しながら読み進めていくことで、Dockerの基本的な利用方法について十分把握できるようになると自負しています。

本書が皆様のお役に立てることを願っています。
http://lan.wf/HoZ96Pwve/KhMzxowZS.pdf.rar